治療症例

当院の治療例

症状の改善に関して

以下の症例は、鍼灸治療期間に何らかの改善がみられた事例を抜粋したものです。

しかし、同じ症例でも必ず改善できる(変化がある)とは考えていません。 外傷やヘルニア(*1)など、一部の疾患を除き、改善した症例のほとんどが、 自律神経の不具合が深く関係していると思われるケースで、 そのような場合に、鍼灸で顕著な効果が期待できると考えております。

鍼灸治療は幅広い疾患に適応できると考えておりますし、 WHOも多くの疾患に有効性(*2)を認めています。 それは、多くの疾患に『自律神経』が関係し、 鍼灸は、自律神経の改善に効果があるのだと当院は考えております。

*1:ヘルニアについて
鍼灸治療がヘルニアに効果がないわけではありません。むしろ効果的な場合があります。 詳しくは、下記のコラムを参考にして下さい。
*2:有効性について
WHOは鍼灸治療の有効性は認めていますが、『気』や『経絡』については認めていないようです。 当院もそれで問題ないと考えています。

項目別

整形外科系疾患

|椎間板ヘルニア|  |坐骨神経痛| |頚腕症| |膝関節の痛み|
|腰痛症| |ぎっくり腰| |五十肩・四十肩|
|スポーツ疾患(内反捻挫)|

内科系疾患

|逆流性食道炎| |過敏性腸症候群|

婦人科系疾患

|無月経|  |冷え症| |不妊症|

その他

|うつ病(鬱病)| |耳鳴り| |自律神経の不具合| |嗅覚障害|  
|風邪||円形脱毛症| |顔面神経麻痺(ベル麻痺)|  |花粉症|
|アレルギー|  |ドライマウス| |蓄膿症| |パニック障害|   

治療例 (詳細)

椎間板ヘルニア(L4)と腰痛症の例

属性
80代 女性
主訴
椎間板ヘルニアによる臀部から足先にかけてのしびれ・腰の痛み(腰痛症)
状況

以前、整形外科にて椎間板ヘルニアと診断される。臀部から足先にかけてのしびれがひどいと来院。

週1度の治療を継続して実施。 治療を開始して一ヶ月後くらいから腰痛が快方に向かう。 足先の痺れは弱まるが、完全にはとれない。

その後、更に一ヶ月ほど治療し、腰痛症は気にならない程になる。足先のしびれは残る。

現在、養生・予防の為、週に1度、治療を継続。 季節の変わり目によく風邪になっていたが、現在はひかなくなった。痰が絡まなくなった。

2012.12 Update

椎間板ヘルニアの自然治癒について

全てのヘルニアではありませんが、ヘルニアの状態によっては、鍼灸が非常に有効な場合があります。

その状態とは、ヘルニアにもいくつか段階があるのですが、髄核が後退靭帯を破っている段階になると、白血球のひとつマクロファージが髄核を異物とみなして食べてしまいます。 その結果、ヘルニアが自然治癒の方向に向かいます。

上記の内容が、オムロンさんサイトに 図解付きで載っています。もっとわかり易いので、ぜひ参考にして下さい。

鍼灸治療の免疫力を高める効果とは、まさに白血球を増加させることなので、結果として ヘルニアの自然治癒を促進させることになります。

なかなか痛みが引かない場合は、病院での手術も良いと思いますが、手術の前に一定の保存療法の期間があると思います。 手術をするか迷われている方は、その様子を見ている期間に、鍼を試してしてみることをオススメします!


坐骨神経痛の例

[ ひとこと ]

坐骨神経痛は、鍼灸治療が得意する分野のひとつです。 お尻からももにかけて、ピリッとするような痛みがでたら坐骨神経痛かもしれません。

属性
30代 男性
主訴
右臀部に電気が走ったような痛み・腰のだるさと痛み
状況

歩き出しの際や、長時間イスに座ったあとの立ち上がり時に右臀部に電気が走ったような痛みが治らないと来院。

就職後にぎっくり腰をはじめてして以来、2年に1回くらいの割合で重いぎっくり腰を患うようになる。今も腰に不安が残る。

1回目の治療直後、歩く際に起こった電気が走ったような痛みがかなり改善されました。(本人同意の下、当院にしてはやや深めに"はり"を刺しました)

その後、本人もできるだけ無理な動きをしないようにしていたようで、2週間後の2回目の治療では、電気の走る痛みはほどんど消え、腰のだるさが治療のメインとなりました。

冷え症・肩こりの例

属性
50代 女性
主訴
慢性の肩こり・膝下から足先の冷え
状況

結果

仕事柄デスクワークが多く"慢性の肩こり"と"冷え症"および寝起きが辛いとのことで来院。 以前は肩が凝るとマッサージに行っていた。

初めての治療中に足先が温かくなる感じすると言われ、次の朝はいつもより寝起きが楽だったとのこと。 肩こりの具合はあまり変化が見られず。

2、3回目の治療でも治療中に足に温かみを感じ、冷え症は改善に向かうが、肩こりは主だった変化なし。

仕事などで長年蓄積された肩こりは、血行が悪く、痛みや疲労の物質が溜まりやすいため、痛みの悪循環に陥りがちです。

このようなケースでは、カラダ全体の治療(体質改善)が必要となる場合がほとんどです。 幸い、治療中に温かみを感じられるくらいですので、週1回のペースで2~3ヶ月継続した治療を行えば、 肩こりもかなり楽になることが多いです。

実際この患者さんも、4回、8回、12回と治療を重ねるごとに体が軽くなり、肩こりも改善されました。 今では、はりをしていると調子がいいと言うことで、定期的に来院されています。

スポーツ疾患(内反捻挫)の例

[ ひとこと ]

スポーツ疾患は、治療者にとって非常にやっかいです。 治療で痛みが和らぎ調子が良くなると、患者さんは練習(試合)の強度を上げる傾向にあります。

結果として、次は更に以前よりケガの度合いが増すことになります。

これの対応については、また別の機会に詳しく・・・。

属性
40代 女性
主訴
左足首の外側の痛み
状況

バレーボールで着地の際に、他人の足の上に乗り、左足首をひねり捻挫。 4年前にも同じケガをして復帰までに3ヶ月弱かかった。 前回は整形外科に行ったが、今回は思いきって鍼灸院に来たそうです。

既に、ケガから2週間たっていたので、週1度の治療を継続して実施することにしました。 今回の治療の目的は、痛みを軽減と回復を早めて復帰を早めること(大会がケガの12週間後)になります。

5回目の治療で、まだ足にはやや不安が残るものの練習できる見込みが立ったので治療を終了し、 持病の偏頭痛も、3回目の治療以降ピタリととまったとのことです。

練習復帰がケガから8週目でしたが、ケガの直後に治療を開始していれば もう少し万全な状態で復帰できたと思います。持病の偏頭痛が治ったのは鍼灸治療ならではだと思います。

うつ病(鬱病)の例

[ ひとこと ]

鍼灸がうつ病に??と思っている方も多いと思います。
はり治療によって、自律神経が調整されることで、ホルモンの分泌が促されます。 また、カラダが楽になることで活動的になり、日に当たるチャンスも増えて運動療法も導入しやすくなります。

属性
50代 女性
主訴
うつ病に伴う症状(動悸・不安感・手足しびれ・こわばり・発汗)
状況

心療内科でうつ病と診断され、仕事をしながら抗うつ剤を服用したが一ヶ月後に休職。 休職から2週間後、安静にしていても改善がみられない為、当院に来院。

来院の半年前にプレッシャーのかかる仕事をしておりその仕事中に耳が詰まった感じになる。その後、耳鼻科にてメニエールと診断される。 仕事をしならがクスリによる治療を続けるが、更に仕事が忙しくなり、二ヶ月前に症状が悪化。 動悸も起こるようになる。 心療内科(メンタルクリニック)でうつ病と診断され抗うつ剤を服用することになった。

結果
週に1回の治療を5回、6週間後に(多少不安はあったものの)職場に復帰されました。
詳細

1回目
問診でうつ病の症状の他、腰痛、のどの渇きもあるとのことでした。鍼灸治療後、汗をびっしょりかいて少しスッキリした様子で帰られました。

2回目
前回の治療後、1日は頭がスッキリして腰の痛みも和らいだが、その後、徐々に元に戻っていったとのこと。

3回目
子供の進路が心配で動悸が増したが、それ以外は楽になってきて、激しい不安感はなくなった。(多少の不安はある)

4回目
動悸が減ってくる。不安はあるが、自分でも復職した自分がイメージできるほどになった

5回目
まだ、時々めまいがするが、体力も回復してきて、復職日に向けて体と気持ちの準備ができたと思う。

四十肩・五十肩と腕の痛みの例

[ ひとこと ]

四十肩・五十肩は、「痛くて動かさないと、肩周辺の関節が更に固くなり、ますます動かなくなる」 という悪循環におちいりやすい疾患です。
ご高齢の方は(若い方もまれに)、腱板断裂(or損傷)の場合もありますので、 まずは、整形外科などでしっかし診断してもらいましょう。
しばらく病院に通院しても改善しない場合は、"はり治療"もご検討下さい。
断裂などがない場合、1、2回のはり治療でも状態が改善されることもめずらしくありません。

属性
50代 女性
主訴
五十肩・腕を上に挙げると痛くて完全に挙がらない
状況

半年くらい前から、左腕を挙げると痛くて上まで挙がらない。腕が挙がらなくなった原因は不明。
半年前に病院に行ったが、特にレントゲン所見に問題はないと言われた。
痛みどめの注射をしたり、接骨院や整体にもしばらく通ったが改善がみられないので、(チョッと怖いが)仕方がなく"はり治療"を選択…。当院に来院。

結果
週1回の治療を4回の行い、90度(地面と水平)しか挙がらなかった腕が160度くらいまで挙がるようになった。
詳細

1回目
鍼治療の直後は痛みが緩和したように感じるが、腕の挙がり方は来院時と変わらない。

2回目
前回の鍼の直後は、一時的に痛みが緩和されたが、その後も腕の挙がりは変わらないとのこと。2回目も前回と同様に鍼施術。 今回は、鍼治療の後に、筋肉が緩み、かつ痛みが緩和した時に、簡単な他動運動をするように指導。

3回目
他動運動をしたら、可動域が少し上がり120-140度まで挙がるようになったが、そこまで挙げると腕に痛みが出る。

4回目
前回の治療の後、更に他動運動をつづけたら160度まで挙がるようになった。それ以上挙げると痛いらしい。 今後、他動運動を自分で続けるとのことで治療は終了。

-院長コメント-
四十肩・五十肩の早期改善のポイントは、治療で痛みが緩和し、かつ筋肉が緩んで動かしやすい状態の時に行う、『他動運動』だと考えています。